「日本沈没」の記憶
2012.03.25 [edit]
枝野寝ろ菅起きろ、などとさかんに言われていた頃。
箱根で3人の学者が額を寄せ合ったり、密使が外国に派遣されて難民の受け入れを要請したりしている図が、私の頭の中には浮かんでいた。
高校生のときに読んだ本。
小松左京の「日本沈没」だ。
あの本の記憶があったから、見えない部分でいかにたくさんの物事が進められているか、想像することができた。
「国難か……」
とつぶやいた彼は、何という名前だったか、全然覚えていない。
名前を記さずに「首相」とだけ書かれていたような気もする。
小説の中では、あまり存在感のない首相だったけど。
この人の理解を得られなかったら、D計画はポシャっていたかもしれない。
まだ水面下で事が進められていた頃。
もし今、首相が変わったら、D計画はどうなるのだろう?
そんな不安がよぎるシーンが、どこかにあったと記憶している。
菅さんの引き際は、いさぎよくなかった。
みっともないくらいズルズルと、8月まで引き延ばした。
時間稼ぎをしているように感じたのは、私だけだろうか?
何かのプロジェクトの目処が立つのを、あるいは、何かの危険が去ったと確認できるのを、待っているんじゃないのか?
あの本の記憶があったから、そんな気がしてならなかった。
実は、今でも、そうじゃないかと、半分くらい思っている。
今、ニュース検索で「首都 地震」と入れてみると、すごいタイトルがズラズラ出てくる。
あの本の“試験気球”を思い起こさせる。

日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)
箱根で3人の学者が額を寄せ合ったり、密使が外国に派遣されて難民の受け入れを要請したりしている図が、私の頭の中には浮かんでいた。
高校生のときに読んだ本。
小松左京の「日本沈没」だ。
あの本の記憶があったから、見えない部分でいかにたくさんの物事が進められているか、想像することができた。
「国難か……」
とつぶやいた彼は、何という名前だったか、全然覚えていない。
名前を記さずに「首相」とだけ書かれていたような気もする。
小説の中では、あまり存在感のない首相だったけど。
この人の理解を得られなかったら、D計画はポシャっていたかもしれない。
まだ水面下で事が進められていた頃。
もし今、首相が変わったら、D計画はどうなるのだろう?
そんな不安がよぎるシーンが、どこかにあったと記憶している。
菅さんの引き際は、いさぎよくなかった。
みっともないくらいズルズルと、8月まで引き延ばした。
時間稼ぎをしているように感じたのは、私だけだろうか?
何かのプロジェクトの目処が立つのを、あるいは、何かの危険が去ったと確認できるのを、待っているんじゃないのか?
あの本の記憶があったから、そんな気がしてならなかった。
実は、今でも、そうじゃないかと、半分くらい思っている。
今、ニュース検索で「首都 地震」と入れてみると、すごいタイトルがズラズラ出てくる。
あの本の“試験気球”を思い起こさせる。

日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)
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